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自閉症の対人関係  自閉症の息子を持って

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様々の方に支えられ、自閉症の息子が会社務めを始めて数か月過ぎました。

息子は遅刻することも無く、安定して通勤出来ているのですが、親として心配なことは山程あります。本人と言えば親の心配を知っているのかどうか、いきいきと勤務しています。

 

ありがたいことに、今は自閉症やアスペルガー、ADHD(注意欠如・多動症)などの発達障害の特性は世間に広く認知されるようになりました。

初対面の方に「息子は自閉症です」と言えば、「そうですか、わかりました」と言って頂けます。私としては説明が簡単に済み、ありがたいと思っています。ただ自閉症といっても様々で、できることとできないこと、得意なこと苦手なこと、こだわり、コミュニケーション能力は違います。

 

世間では自閉症の人はコミュニケーションが出来ないとか、気配りが出来ない、人の気持ちを察しないと思われていますが、息子を見ているとそれは微妙に違っている様に思います。

 

もちろん健常の方と比べれば、その場の空気を読むことや、人の気持ちを汲む能力は格段に劣りますが、全く出来ないわけではないのです。

自閉症の人は自閉症の人なりに人の顔色をうかがいますし、周りの様子を気にしています。息子に関して言えばかなり気遣い(時としてそこじゃない、というようにピントがずれているとはありますが)をする方です。

 

もちろん息子も最初から出来たわけではなく、経験や成長と共に身に付けてきたスキルです。そういった成長過程は健常児と同じなのです。ただ獲得するスピードが違いますけどね。

自閉症の息子も、他の方と一緒に仕事をすることで、大変ではありますが、日々新たに学んでいるようです。

 

昔まだ息子が小学校の時でのことですが、とても印象的なエピソードがあります。当時小学校3年だった息子に、人は本音と建前を使い分けている話をしたことがあります。その時息子は「どうしてそんな事をするの?僕は本当のことしか言わないよ!」と言ったのです。私は息子の真っすぐな気持ちが不憫に思えたのです。

 

このような事は自閉症の息子には本能的に理解できないことなのです。息子にとって健常者の世界は摩訶不思議な世界と映ったようです。バリバリの自閉症である息子が本音と建前を理解することは大変ですが、息子も大人になり、何となくそういうモノだと納得?できるようになって来ました。(健常者はわけがわからないなぁ・・・と言うのが本音だと思いますが)

 

また、微妙な空気を読むのは難しいのですが、忙しそうだとか、大変そうだとか、悲しそうだとか、わかりやすい場面は察することが出来るようになりました。小学校の時は出来なかったので、成長と共に学習したのだと思います。

 

こうして自閉症の息子の対人関係のスキルは、日々上達しています。

 

ただ周りの人と気持ちの交流が出来づらいので、その分傷つくことが多いです。人に冷たくされるととても悲しみます。そして小さなことでも褒められると凄く喜びます。人と関わりたいと常に思っており、賑やかなのが好きで、孤独を好むといったことは全く無いのです。

 

そして私は、健常者の複雑な人間関係に疲れた時や嫌なニュースを聞いた時は、自閉症息の息子の真っすぐな裏表のない言葉や気配りに癒されているのです。

息子、いつもありがとう!



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