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社長のひとりごと:「共に働いて」③ 就労移行支援事業を知る

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就労移行支援事業を知る

 

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障害をお持ちの方々の雇用を始めてから1年が経とうとしていた頃、更なる事業の拡大と雇用の創出を考え、中小企業障害者多数雇用施設設置等助成金(対象労働者数15名以上)にチャレンジすることにした。

この制度は、3年間の雇用実績と共に雇用状況のモニタリングを受け、障害のある社員を更に受け入れるための働く環境を事前に整えることが必須条件である。

私どもにとっては、設備投資先行の助成制度で、言い換えれば雇用完了型の助成制度だ。

通常は、助成金を貰ってから始めるパータンが多いが、私みたいな者は、先に貰うと事業に対する思いが緩む可能性が特にあるので、艱難に身をおくという意味で、助成金が有ろうと無かろうと(多少の強がりはあったが)15名以上雇う覚悟を決めていた。


さて、実際に雇用するためには、当たり前だが人材を求める必要がある。

先ずは、セオリーどおりハロワークに求人を出してみたが、知名度がないということもあり効果がなかった。

当初の私は多くの方から応募していただけるだろうと思っていたので、拍子抜けした自分がそこにあった。

ハローワークの他、定期に行われる合同面接会や特別支援学校にも積極的に訪問し、その後近隣の就労移行支援事業所さんから問い合わせを幾つかいただき、いざ面談となった。

面接中はこちらもハラハラドキドキしながらことを進めていたが、そのやり取りに、私は違和感を覚えた。

それもそうだ、面接に引率した支援員さん*ばかりが話をされていて、当の本人とはほとんど会話ができない。

これは、果たして面接と言えるであろうか。ご本人の意思はどこにあるのか。

支援員さんは「お願いします。頑張ります。の一点張り」だ。

もしかして、支援員さんは一般企業での就労経験を持たない方ではないか。

そうであれば就労支援の質は如何なものなのか、と問題提起が自身に大きく残った。

この問題提起をきっかけに、後に私は、就労移行支援事業を展開するために、面接の受け方や実習の重要性を改めて学び、本人の適性に応じた面接プログラムや企業との関係性を構築するための手段手法を考えることに成る。

*縁とは不思議なもので、この支援員さんは現在、ブライトで支援者として活躍されている。その節は、大変失礼いたしました。


話は戻りますが、私なりに考える就労移行支援事業の特性は、その名の通り、「就職者数」が重要な事業の成功バロメーターであることだ。

しかし、短期的な収支を考えると、就職での利用者数減は、足元の収益に直接影響する。

就職へと押し出している力が、何によって明確化されているかというテーマが残る事業でもある。

また、就労定着率についても、就労移行支援事業所の企業努力もさることながら、本人の頑張りが大きくあることは言うまでもない。

もう一つ言わせていただくと、本事業の役割は、企業とのベストマッチを図るためのジョイント役として、あらゆる手段手法を駆使して、利用者を社会参画へと導くことだと思っている。

当初、福祉事業に携わったことのない私がこの報酬の仕組みを理解したときに、決して利用者をホールドしないということ、その覚悟が緩んだ時にはもちろん事業運営の資格を喪失するということ、この2つを強く心に刻んだ。

また、社会的貢献が高いという大義にうぬぼれないようにすることも。

弱い私は、このような事ばかり考える日々である。

 

「働くよろこび」を学ぶ」に続く



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