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社長のひとりごと:「共に働いて」② 気づき「悪戦苦闘」

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気づき「悪戦苦闘」

 

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会社近くの多機能型の社会福祉法人さんの施設外就労を受け入れてから、1年が過ぎようとしていた。彼らとの関係を構築したい思いで、手始めに日報のやり取りを始め、事あるごとに朝礼にも参加した。このことで彼らそれぞれの障害の特性や性格を把握すると同時に、私への距離感をなくすことを目指した。すれ違うときのお互いの挨拶に違和感がなくなっていくのにも、そう時間を要しなかった。

今に思うと、「障害」という私の人生の中で勝手にイメージしていたものが、自然な形で崩れていった時期でもある。

 

さて、主に彼らの仕事は、20種類ほどの金属などで構成されているパソコンや精密機械を分解し、リサイクルするために分別する作業である。今では社内で右に出る者はいないくらいのスピードと正確さを持ち合わせている社員もいる。当初、福祉施設で作業していた頃からの成長は飛躍的なものがあると同時に、潜在している能力を引き出せる環境を整えれば、重要な戦力になる事を実証できたことを、今は自信を持って言える。

もちろんこれまでの道のりは平たんではない。私どもの仕事は、労災の確率が比較的高いと言われる業種でもある。安全についてどう対応していくべきか悩んだ。先ずは社内で行っていた安全会議の内容や回数を変更してスタートし、外部からの講師を招いて6か月間の専門的なセミナーを開催した。時折、テストを行いどの程度認識されたかをチェックしながら進めていった。勿論、直属の管理者をはじめ、既存の社員にも積極的に参加を促した。

こんなことに気づく。彼らの成長はある意味「職種・作業範囲」が広がることにもなる。このことは管理の負担も同じく広がる。社員間の阿吽の呼吸は通用しない。併せて認識ギャップが広がることに繋がっていた。ある会議で、「だれだれさんが言う事を理解していない。」「不安全行動をとる。」などなど、ストレスを感じさせる意見が散見された。

はじめは、社員の理解の無さを嘆くとともに、怒りまで覚えた自分もあったが、待てよ、果たしてそうなのか腑に落ちない。それがどこから来ているものか注意深く確かめることにした。朝礼を終えると、上司より今日の仕事内容が通達され、業務を行う。実際は一日のうちに業務内容が変わることがあり、そのことに対応ができないこと、業務の意図を理解しないまま作業をしてしまうため、重要なところが抜け落ちてしまうなど、悩ましい問題があることを知る。

これを機会に会議を重ね、アイデアが飛び出した。3人一組でチームを編成してはどうかという案だ。なんとこれが功を奏す。今までの暗雲が嘘のように消え去る。彼らを真に受け入れると、社員の行動や考えに「あとひと手間」が定着する。これは併せて、会社全体の職場環境を改善することにも繋がっていることが判った。一番勉強させて頂いていたのは私だという事も。

 

こんなエピソードで締めに致します。

うつ病のある社員が、集荷の補助員として工場外に行くというので、私も応援を込めて見送りしようと集荷トラックに近寄ったところ、ちょうど彼が助手席に乗り込もうとしていたところだったが、なんとステップを踏み外して転んでしまった。一瞬、その場が凍りついた。私の脳裏には「今日の仕事は無くなった」と・・・・すると、彼が大声で笑いだしたのだ。周りもつられて笑い声になったが、怪我が無かったことの安堵より、私は、「彼が自分自身の失態を笑えた」ということが泣けるくらい嬉しかった。

これからも宜しく。ありがとう。

 

人は、嬉しいから笑うのでなく 笑うから嬉しいのだ。

 

「就労移行支援事業を知る」に続く



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