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社長のひとりごと:「共に働いて」① 出会い&気づき編

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出会い編

当時、私は、長野県松本市に新しくグループ会社(エンビプロ・ホールディングス)に加わったあるリサイクル会社の経営を任されていました。

主に取り扱っていた鉄・非鉄金属の相場が大きく下落し、従来の収益構造が崩れかけていた頃のことです。

新たな付帯事業として古紙リサイクル事業をスタートする準備をしていたところ、近隣の多機能型の社会福祉法人さん(以下A事業所)が古紙や資源物の回収をしているとの情報を頂きました。

早速、同事業所を訪問し見学させて頂いたところ、それぞれの特性や能力に応じて、資源物のリサイクル(分離分別)作業をされていました。

ひと通りその仕事ぶりを拝見して、ねぎらいの意味を込めて「頑張っていますね」と声をかけた時、言葉とは裏腹にこころの中は…その事業の収益性に愕然としている自分がいました。



数日経っても、あの作業されている場面がどうしても脳裏から離れません。憐みや手助けの感情ではなく、されど何とかならないものかと…

今思えば上から目線ではあったかと思いますが、同業者という思いと、経営者としての胸騒ぎやおせっかいに似たものが入り交ざり、自分自身でも「何かをしないと」この訳のわからない気持ちに収まりがつかないかのようにも思えていました。

既に、私の中では福祉施設で見た作業所が自社の中にあることを前提で物事を考えていました。

そういえば、自社にあまり活用されていなかった倉庫があることに気が付きます。

さて、場所は改装できても仕事は何を提供すべきかと思案していたところ、ありがたいことに新しい事業の波が押し寄せます。

電子機器類のリサイクル義務を位置付けた法改定の施行を翌年に控えていました。

比較的収益性が高いと言われるパソコンや精密機器の基板などからレアメタルを取り出す作業をお願いできないものか、A事業所に提案いたしました。

(すでに気づいた方も多いと思いますが、そうです。このように私のやり方は思い込みが激しく走りながら考えるタイプです。スタートは早いが後戻りもあり、遠回りすることもしばしば。考え物でもあります。)


その後、A事業所の理事会や支援者の承認を経て、当時手掛けていた資源物を取り出す作業に類似していることもあり、快く受理して頂きました。

このことが後にリサイクル会社での障害のある社員の直接雇用へと繋がり、就労移行支援事業やサテライトワークを手掛けることに成ろうとは、この時は知る由もありません。


当初、6名の方々と支援職員の皆さんに、週5日朝9時から16時まで当社で作業をして頂きました。

そこで知るのですが、数名は、就労移行支援事業に利用契約された方々で、一般就労を目的に作業をされる方も含まれているとのことで、まさに実践を通じて就労のマッチングをお互い図ることができると直感しました。

そう思いませんか、興味がある事業や就労内容であった場合、試す機会とスキルを向上させる機会や時間があり、その内容を企業が知ることができたら、まさにベストマッチングだと思いませんか。

私は、現在問題視されている職場定着率の向上に繋がると、併せて感じました。

(場合によっては事前の就職合意として見られ特別雇用開発助成金の除外にあたることもあるので、足からず。)

 

気づき編

さて、彼らとの関係が始まります。より深く彼らが日々考えていることや困りごとを知るため、日報を書いて頂くことにしました。

毎週、これに返事をするのですが、それぞれ特性のある字で、当初は読み理解することが容易ではありませんでした。

半年ぐらい過ぎた頃でしょうか。字の特性も分かるようになり、人間関係もある程度築けてきたと自負していますが、日報の内容と実務がリンクできるようになっている自分がありました。多分、私の返事の内容も前より成長していたのかもしれません。


日報の内容は、自分の出来ていない部分を絶えず厳しく書き込む方、働けたことへの感謝の気持ちを毎日書き込まれる方、様々ですが、時折、私たちが気づけなかった改善のヒントを頂くことがあります。

例えば、社員Aさん:「今日は、パソコンの解体を3台しました。まだ、多くできたと思います。」

私の返事:多くできるにはどうしたら良いですか。

社員Aさんの返事:「私には作業台が高いのです。」

わが社には当時4名用の作業テーブルが数台あり、高さを調整できるようにはしていたのですが、作業される方の身長がそれぞれ異なり、対応できていなかったのです。

誰のために「こと」や「もの」があるのか。目から鱗とはこのことです。


誰かの為を考え本質を求めることは、即ち、その事業の繋がりのために知恵が出て、最良を求め始めるという事を後に気づきました。(戒めでもあります)

 

 気づき悪戦苦闘編へ続く。

 

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